霧向の街

kirimukai no machi

2018-01-01から1年間の記事一覧

Rainy

目覚めて、珍しく空腹を感じた朝だった。 雨がしとしと降っていて、少し霧がかかってとてもいい朝。 この肌寒くて、しっとりした感じが好きだ。 暖かくて優しい味の、こころがほっとする食べ物を取り込みたいと思って、豆ときのことかぼちゃのミルクリゾット…

Exaggeration

確かに大きく誇張し、普通でありたいと宣いながら、そうでないと表現するのは何故か。それは他にも言えることであり、特別であり、誰より悟った存在でありたいのだろう。でなくば、人はクチナシになっていたはずだ。

unknown

何者であっても構わなかった己にとって相手の過去とはなんら影響を及ぼすものではないと理解していた。少しずつ知り得ながら、知恵の輪を解くように暴かれていっても。それは誰に限った話ではなく、理由としては二つ、対象人物により異なりつつも存在してい…

deeeeeeep

言の葉をひとつずつ拾い上げて、その真理を考察する。会えない距離の人の小さな叫びが電波に乗って深い夜を揺らした。散ちた葉をひとつひとつ抱き上げて、いつかあの人が静かに揺れる水面のように呟いた願いと繋げてみる。トリックかのようなパズル。バラバ…