霧向の街

kirimukai no machi

D

今日の夢

向かいの寺で仕事中に、電話が鳴って祖父を迎えに上がりますと告げられた。

仏壇が目に入り、夕闇も深くなったので食事にしようと、母屋に向かった。

迎えに来るのがどんな人間かはわからなかったが、嫌な気配がしたので、向かいの母屋で居留守しようという思惑だった。

寺の玄関に色んな靴が散乱していたので、それを見られては居留守を疑われると思い、とにかく片付けている矢先に、軽バンで迎えが来た。

既に白衣と黒衣に身を包んだ祖父が後部座席に乗っていて、しまったと思った。

運転席助手席、そして祖父の隣の助手席の人間はみなにこやかだったが、皆亡くなった人だ。

祖父にいつ帰って来るのかと問えば、分からないとにこやかに返ってきた。

「まだやらせる訳にはいかないからお引き取り願う」と、祖父を後部座席から抱え下ろして、自宅に戻った。

抱き抱えた祖父が母屋の玄関で、「何か喉に詰まらせたのかなぁ」と自身のの死因を伺う。

「帰ったらどこか怪我をしていないかよく見よう」そう言って夢が終わった。

 

目覚めると祖父が本山に出向くと告げた。

嫌な気持ちがぶり返す