霧向の街

kirimukai no machi

Imymemine

LGBTのTが戸籍変更をした末路。
アダルトチルドレンを拗らせて、メンタル基人格形成に難を抱えつつ、希死概念と人生に微量の憧れの狭間で生きている。
出来ることなら全てを捨てて、静かに穏やかに生きていきたい。
得意技は自己犠牲。
今日も今日とて家族の枷を四股に引きずり歩く。
ようやく彼の人の呪縛は解けたようにも思える分、いくらか起死回生の兆しが見え隠れする。
好きなことはクリエイティブなこと、映画観賞、カフェ巡り、料理、ASMR
1人が好きで独りが嫌いな捻くれ捩じくれ者の徒然日誌。

D

今日の夢

向かいの寺で仕事中に、電話が鳴って祖父を迎えに上がりますと告げられた。

仏壇が目に入り、夕闇も深くなったので食事にしようと、母屋に向かった。

迎えに来るのがどんな人間かはわからなかったが、嫌な気配がしたので、向かいの母屋で居留守しようという思惑だった。

寺の玄関に色んな靴が散乱していたので、それを見られては居留守を疑われると思い、とにかく片付けている矢先に、軽バンで迎えが来た。

既に白衣と黒衣に身を包んだ祖父が後部座席に乗っていて、しまったと思った。

運転席助手席、そして祖父の隣の助手席の人間はみなにこやかだったが、皆亡くなった人だ。

祖父にいつ帰って来るのかと問えば、分からないとにこやかに返ってきた。

「まだやらせる訳にはいかないからお引き取り願う」と、祖父を後部座席から抱え下ろして、自宅に戻った。

抱き抱えた祖父が母屋の玄関で、「何か喉に詰まらせたのかなぁ」と自身のの死因を伺う。

「帰ったらどこか怪我をしていないかよく見よう」そう言って夢が終わった。

 

目覚めると祖父が本山に出向くと告げた。

嫌な気持ちがぶり返す

 

Rainy

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目覚めて、珍しく空腹を感じた朝だった。

雨がしとしと降っていて、少し霧がかかってとてもいい朝。

この肌寒くて、しっとりした感じが好きだ。

暖かくて優しい味の、こころがほっとする食べ物を取り込みたいと思って、豆ときのことかぼちゃのミルクリゾットを作った。

スープは昨日の味噌汁があるからと、リゾットは隠し味に麹味噌を入れて、和風ベースにした。

平日なら朝の忙しいはずの時間に、ゆっくりと料理できるのはある意味すごく優雅。

味も良好。

料理という行為からも、味からも、思い通りに気持ちが満たされた。

メインのリゾットよりも少し生姜の効いた味噌汁がよかった。

 

こういう日は外の調和とバイオリズムを合わせて、意識をそっと胸と胸の奥に持っていくのがとても落ち着くね。

 

Exaggeration

確かに大きく誇張し、普通でありたいと宣いながら、そうでないと表現するのは何故か。

それは他にも言えることであり、特別であり、誰より悟った存在でありたいのだろう。

でなくば、人はクチナシになっていたはずだ。


unknown


何者であっても構わなかった

己にとって相手の過去とはなんら影響を及ぼすものではないと理解していた。

少しずつ知り得ながら、知恵の輪を解くように暴かれていっても。

それは誰に限った話ではなく、理由としては二つ、対象人物により異なりつつも存在している。

一に他人にさして関心があるわけではないこと

二にそれを知ったところで過去のなにが変わるわけでもなければ、過去に影響を受けた現在が知る知らぬの事象で大きく変わるわけでもないこと

が起因している。

秘密にされれば欲求としてでてくるものだが、人の顔を伺って良し悪しを判断していた幼少期の癖で言動のひとつひとつに推察する癖がついてしまって、当たらずも遠からずの塩梅に人の告白に驚くということはさしてない。

心地としてはテストの答え合わせのようなそんな心持ちですらあって、実に冷たい人間だと呆れる。

故に、語り部がなにかしらを語ろうと杞憂されるようなことはほとほとなく、態度は変わることはないとも言える。

しかしながら、拾い集めた過去の一言が胸に沁みるときには、誰よりも大切に慈しみたいと思う。

過去で立ち止まる小さな背ではなく、細々としたその先を気丈に振る舞って手探りで歩くその姿を。

出来るならば、その横を歩いてけして綱渡りではないことを提示しながら、拾い集めた言の葉がそのまませめても先に繋がっていくように。


deeeeeeep


言の葉をひとつずつ拾い上げて、その真理を考察する。
会えない距離の人の小さな叫びが電波に乗って深い夜を揺らした。
散ちた葉をひとつひとつ抱き上げて、いつかあの人が静かに揺れる水面のように呟いた願いと繋げてみる。
トリックかのようなパズル。
バラバラでも。
二つの掛け合い、
あの人が零した瑞々しい葉と、
小さなパズル。

それでも愛しいとあの人は家族を願う。



戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう。
正しくその通りだ
笑っているのはいつも戦っていないやつらだ
何も知らない癖に、偉そうに

奔放で好きなように生きているように見える人が呟いた疲弊の言葉が意外だった。